北欧ヴィンテージと暮らす豊かさ
半世紀前の家具とは思えない。北欧の、シンプルで機能的な、それでいてハンドクラフトの温かみのあるデザインが、今もしっかりと現役でいる。デンマークをはじめとする北欧のヴィンテージ家具や雑貨の専門店「北の椅子と」は、訪れる人の心が緩む場所だ。
子育てを終えた夫婦が、二人の生活に彩を与える家具を選んでいる。社会人１年生が、これからの人生をともに歩む家具をひとつずつ買い揃えようとしている。そんな「自分の暮らしをコーディネートできる」、北欧ヴィンテージ家具をともに見つけることが嬉しいとオーナーの服部真貴さんは話す。
だから、「北の椅子と」ではお客さまが大事にしている生活スタイルを第一に考える。一般的な家具店なら２時間で済ます家具選びが、同店では「１週間は当たり前」とか。それは単に家具を道具として紹介するのではなく、家具を置く部屋の大きさや間取り、家族構成や職業、朝食の献立など実際の生活シーンを聞きながら、「お客さまが、この家具との生活を想像できるよう」にすることを大切に考えているからだ。
「北の椅子とminoh」には、椅子工房がある。同店で購入した椅子やソファーだけでなく、お客さまが長年愛用してきたものも100以上の生地サンプルから選び張替え修復することができる。服部さんは家具が人々の生活を豊かにすると確信。そして、ヴィンテージ家具がそうであるように、「サスティナブル」な生活を支える家具への愛情を伝える場にしたいという。
